“りんね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
輪廻90.7%
輪𢌞6.7%
転廻1.3%
輪回1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
油蝉の声がつくつく法師の声に変るごとくに、私を取り巻く人の運命が、大きな輪廻りんねのうちに、そろそろ動いているように思われた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
げたこしちあへず、いしうづくまつた。くされ、れて、樹蔭こかげつき斷々きれ/″\に、ほねくだいてらしたれば、片輪車かたわぐるまかげたふして、輪𢌞りんねすごゑがけるさま
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
(『安楽集あんらくしゅう』に曰く、「無始劫むしごうよりこのかた、ここに在りて転廻りんね窮まりなく、身を受くること無数なり」と。また曰く、「六道に輪廻して苦楽の二報を受けて、生死窮まりなし」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
今日こんにちだって因果の輪回りんねしないという理由わけはないんで、なんかんと申しますると丸で御法談でも致すようで、チーン……南無阿弥陀仏といいたくなり、お話がめいって参ります。