“りつしん”の漢字の書き方と例文
語句割合
立身100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つちをなめてもれを立身りつしん手始てはじめにしたきわがひと、れながらくもへたるうそにかためて、名前なまへをも其通そのとほり、當座たうざにこしへらて吾助ごすけとかひけり
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
長吉ちやうきちにはもつと身分相応さうおう立身りつしんみちがありさうなものだといふ気がした。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
さぐり若し引取ずんば其時は何をてなりとも繁華はんくわの江戸ゆゑ親子二人渡世とせいのならぬ事は有まじもしうんよく立身りつしんいたしなは今の難儀なんぎせしおもて見返みかへさん何は兎もあれ一先ひとまづ江戸へ出べしとて夫より世帶せたい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はからんものと思ひこみけるは殊勝しゆしようなれども一心に醫學を學び其じゆつを以て立身りつしん出世を望むに有ねば元より切磋琢磨せつさたくまの功をつみ修行しゆぎやうせんなどとは更に思はず大切たいせつ人命じんめいを預る醫業いげふなるに只金銀をむさぼることのみを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)