“よつぽど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
余程56.3%
餘程43.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『でも、左様ぢや御座ませんか——新平民だつて何だつて毅然しつかりした方の方が、彼様あんな口先ばかりの方よりは余程よつぽど好いぢや御座ませんか。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
それをおわたりなさいますときしたてはなりません丁度ちやうど中途ちゆうと余程よつぽどたにふかいのでございますから、まふわるうござんす。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あるひくるまのはやりはじめのころかもれない。微醉ほろよひはるかぜにそよ/\かせて、身體からだがスツとやなぎえだちうなび心持こゝろもちは、餘程よつぽどうれしかつたものとえる。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「お前んとこは、おかめちやんを奉公に出したから餘程よつぽど氣輕になつたぢやねえか。乳呑ちのはなし、お前んとこは、これから樂が出來るばつかりだよ。」
玉の輿 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)