“ゆうづう”の漢字の書き方と例文
語句割合
融通100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きかねど晦日みそかつきなか十五夜じふごややみもなくてやはおく朦朧もうろうのいかなる手段しゆだんありしか新田につた畫策くわくさくきはめてめうにしていさゝかの融通ゆうづうもならず示談じだん
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ちゝくなつた此際このさいにも、叔父をぢ都合つがふもとあまかはつてゐない樣子やうすであつたが、生前せいぜん義理ぎりもあるし、またをとこつねとして、いざと場合ばあひには比較的ひかくてき融通ゆうづうくものとえて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
伝道なども少こし融通ゆうづうくやうに頼みますよ、今も言ふ通り梅子の結婚談で心配して居るんだが、信仰が如何どうの、品行が如何のと、頑固ぐわんこなことばかり言うて困らせ切つて仕舞ふのだ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)