“もちや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
餅屋72.2%
16.7%
餠屋5.6%
持上5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『これなら精神統一せいしんとういつがうまくできるに相違そういない。』餅屋もちや餅屋もちやもうしますか、わたくし矢張やはりそんなことをかんがえるのでした。
赤毛布が消える。小僧が消える。主人と茶と煙草盆が消えて、破屋あばらやまでも消えた時、こくりとねむりめた。気がつくと頭が胸の上へ落ちている。はっと思って、もちやげるとはなはだ重い。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
乞としばしえんもとやすらひぬ餠屋もちやの店には亭主ていしゆと思しき男の居たりしかば寶澤其男にむかひ申けるは私しは腹痛ふくつう致し甚だ難澁なんじふ致せばくすり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つかひ盡しはや一錢もなくなりいと空腹くうふくに成しに折節をりふし餠屋もちや店先みせさきなりしがたゝずみて手の内を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
軽蔑けいべつの裏にひそんでいる不気味な方面が強く頭を持上もちやげた時、お延の態度は急に改たまった。すると小林はそれを見届けた証拠しょうこにか、またはそれに全くの無頓着むとんじゃくでか、アははと笑い出した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)