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擡
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もちや
ふりがな文庫
“
擡
(
もちや
)” の例文
此は、横佩家へも出入し、大伴家へも初中終来る
古刀自
(
ふるとじ
)
の人のわるい内証話であつた。其を聞いて後、家持自身も、何だか好奇心に似たものが、どうかすると頭を
擡
(
もちや
)
げて来てゐる。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
赤毛布が消える。小僧が消える。主人と茶と煙草盆が消えて、
破屋
(
あばらや
)
までも消えた時、こくりと
眠
(
ねむり
)
が
覚
(
さ
)
めた。気がつくと頭が胸の上へ落ちている。はっと思って、
擡
(
もちや
)
げるとはなはだ重い。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
首
(
くび
)
擡
(
もちや
)
げてんの
見
(
み
)
ちや
本當
(
ほんたう
)
に
厭
(
や
)
でねえ
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
擡
漢検1級
部首:⼿
17画
“擡”を含む語句
擡頭
擡上
半晌擡身