持上もちや)” の例文
軽蔑けいべつの裏にひそんでいる不気味な方面が強く頭を持上もちやげた時、お延の態度は急に改たまった。すると小林はそれを見届けた証拠しょうこにか、またはそれに全くの無頓着むとんじゃくでか、アははと笑い出した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)