“ふむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フム
語句割合
36.4%
27.3%
不向18.2%
18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぶら/\あるきに立ならしたる處なれば、今歳この度とりわけて珍らしきさまにもあらぬを、今こん春はとても立かへりふむべき地にあらずと思ふに、こゝの濡れ佛さまにも中々の名殘をしまれて
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
夢かうつゝかや是も矢張やつぱり小西屋が破談に成た故で有うあゝ悦ばし嬉しとて手のまひ足のふむ所も知ざるまでに打喜うちよろこび夫ではばんに待てゐるから急度きつとで有るよと念を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
... こしらえるから」と人の悪き書生先に立って小間物屋に入り「オイ番頭、八十ばかりの婆さんがかけるような半襟で若い人に不向ふむきなのは何だ」番頭「ヘイさようでございますな、先ず黒のフラシてんか何かで」書生「一ついくらだ」番頭「上等で六十銭位」書生
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
はじめには越後の諸勝しよしようつくさんと思ひしが、越地ゑつちに入しのちとしやゝしんして穀価こくか貴踊きようし人心おだやかならず、ゆゑに越地をふむことわづかに十が一なり。しかれども旅中りよちゆうに於て耳目じもくあらたにせし事をあげて此書に増修そうしうす。