“ふんば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
踏張82.1%
蹈張7.1%
奮張3.6%
憤罵3.6%
3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、甲羅を、残らず藻の上へ水から離して踏張ふんばった。が、力足らず、乗出したいきおいが余って、取外ずすと、ずんと沈む。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「まず構外かめえそとだ、この雨戸がハイ鉄壁だぞ。」と、ぐいとおさえてまた蹈張ふんば
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
湿気を含んで柔らかな芝土は、男達の奮張ふんばる四つの靴で押し込まれ、跳ね返った。透明な芝草がよじれて引っちぎられて、飛び立つ羽虫のように飛んだ。
決闘場 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「去年だったか讃岐へ来たことがある、激烈な論客で、高松とは意見が合わず、大いに憤罵ふんばして去った、かれならそういう事にもなにか策があるに違いない」
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
時に、巴旦杏の樹へ樹上きのぼりをして、足をふんば張って透見すきみをしていたのは、青い洋服の少年です。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)