不向ふむ)” の例文
れも矢張やは其中間そのなかまの一枚板まいヽたにて使つかみち不向ふむきなれども流石さすがとしこうといふものかすこしはおまへさまよりひとるし
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
... こしらえるから」と人の悪き書生先に立って小間物屋に入り「オイ番頭、八十ばかりの婆さんがかけるような半襟で若い人に不向ふむきなのは何だ」番頭「ヘイさようでございますな、先ず黒のフラシてんか何かで」書生「一ついくらだ」番頭「上等で六十銭位」書生
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)