ふむ)” の例文
足にふむ力なきゆゑおのれがちからにおのれからだ転倒ひきくらかへし、雪の裂隙われめよりはるかの谷底へおちいりけるが、雪の上をすべり落たるゆゑさいはひきずはうけず、しばしは夢のやう也しがやう/\に心付
ぶら/\あるきに立ならしたる處なれば、今歳この度とりわけて珍らしきさまにもあらぬを、今こん春はとても立かへりふむべき地にあらずと思ふに、こゝの濡れ佛さまにも中々の名殘をしまれて
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぶらぶらあるきに立ならしたる処なれば、今歳この度とりわけて珍らしきさまにもあらぬを、今こん春はとても立かへりふむべき地にあらずと思ふに、ここの濡れ仏さまにも中々の名残をしまれて
ゆく雲 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぶら/″\あるきにたちならしたるところなれば、今歳ことしこのたびとりわけてめづらしきさまにもあらぬを、いまこんはるはとてもたちかへりふむべきにあらずとおもふに、こ〻のぼとけさまにも中々なか/\名殘なごりをしまれて
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)