“ばつくん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
拔群83.3%
抜羣16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彌次六に引合ひきあは種々いろ/\内談ないだんに及びぬ爰に諏訪明神の社人しやにん諏訪右門すはうもんとて年齡としいまだ十三歳なれど器量きりやう拔群ばつくんすぐれし者有り此度遠藤屋へ珍客ちんきやくの見えしと聞より早速さつそく彌次六方へ來り委細ゐさい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ところへ! とも二人ふたりつれて、車夫體しやふてい壯佼わかものにでつぷりとえた親仁おやぢの、くちびるがべろ/\として無花果いちじゆくけたるごとき、めじりさがれる、ほゝにくつかむほどあるのをはして、六十ろくじふ有餘いうよおうなたけ拔群ばつくんにして
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
翌年ひとり芳原よしわら小格子こごうしに遊び、三年を出でざるに、東廓南品、甲駅、板橋、凡そ府内の岡場所おかばしょにして知らざる処なきに至る。二十四歳海外に渡航するや五大洲各国の娘子軍じょうしぐんげきまじへ皆抜羣ばつくんの功あり。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)