“はまむらや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浜村屋66.7%
菊之丞33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仮名床かなどこ伝吉でんきちやつァ、ふだん浜村屋はまむらやきだのはちあたまだのと、口幅くちはばッてえことをいってやがるくせに、なんてざまなんだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
浜村屋はまむらやという芝居茶屋の二女で、二人に劣らぬ縹緻きりょうよし。商売柄になじまぬしつけのいい娘で、この朝も早く起き、昨夜ゆうべの雪が薄すらと残った物干台へ、父親の丹精の植木鉢を運びあげていた。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
おせんさん、仮名床かなどこ伝吉でんきちでござんす。浜村屋はまむらや太夫たゆうさんが、急病きゅうびょういて、なによりさきにおらせしてえと、駕籠かごばしてやってめえりやした。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
なにをいってるんだ。これがおめえ、こそこそばなしにしてられるかい。おいらァだれが好きだといって、浜村屋はまむらや太夫たゆうくれえ、きな役者衆やくしゃしゅうはねえんだよ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
ゆめからゆめ辿たどりながら、さらゆめ世界せかいをさまよつづけていた菊之丞はまむらやは、ふと、なつ軒端のきばにつりのこされていた風鈴ふうりんおとに、おもけてあたりを見廻みまわした。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「おせんのとこへ、菊之丞はまむらや毎晩まいばんかようッてうわさんだんだが、そいつをおめえはってるだろうの」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)