“のりあが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乗上80.0%
乘上20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
転婆娘が、(あの、白菊と、私の黄ぎくと、どっちがいい、ええ坊や。)——礼さん、あなたが、乗上のりあがって、二階の欄干へ、もろ手を上げて、身もだえをしたとお思いなさい。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『はツ、』とふと一個ひとつちやう石高道いしだかみち石磈いしころ一本竹いつぽんだけ踏掛ふみかけた真中まんなかのが、カタリとあしおとてると、乗上のりあがつたやうに、ひよい、とたかつて、すぐに、ひよこりとまたおなたけ歩行あるす。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うまのやうに乘上のりあがつたくるまうへまへに、角柱かくばしら大門おほもんに、銅板どうばんがくつて、若葉町わかばちやうあさひくるわてかゝげた、寂然しんとした、あかるい場所しまたからである。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)