“なみこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浪子37.5%
那美子25.0%
奈美子12.5%
波越12.5%
濤子12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は飛んでもない舞台へ、いつとなし登場して来たことをじながらも、手際てぎわのいい引込みも素直にはできかねるというふうだった。浪子なみこ不動がすぐその辺にあった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
……初め校長が、あなたは独身ですか、と訊いた時何とか濁して置けば宜かったのに、正直に、独身です、と言ってしまったんです。すると一月たゝない中にその那美子なみこが後を
女婿 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
奈美子なみこしろきれあたまをくる/\いて、さびしいかれ送別そうべつせきにつれされて、別室べつしつたされてゐたことなぞも、仲間なかま話柄わへいのこされた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
大久保おほくぼが、奈美子なみこうつくしいかみを、剃刀かみそりはさみでぢよき/\根元ねもとからまつたつてしまつたことは、大分だいぶたつてからつた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
私たち三人は土用波どようなみがあぶないということも何も忘れてしまって波越なみこしの遊びを続けさまにやっていました。
溺れかけた兄妹 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
と話題の転換に骨を折って居るのは、主人石井馨之助けいのすけ氏の夫人濤子なみこ、若くて美しくて、客が好きで物惜みをしないというので、いやしく此邸このやしきに出入する程の人達から、素晴らしい人気のある夫人でした。
悪魔の顔 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)