“とうが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐画27.3%
冬瓜18.2%
冬芽9.1%
凍餓9.1%
唐瓜9.1%
唐瓦9.1%
東雅9.1%
竇娥9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど老成してござるからひじりといってもおかしくない。めしい最上のくらいなので、ころもに、検校帽子をかぶり、後ろに燕尾えんびを垂れて行くさまは、唐画とうがの人を見るようじゃったな
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先ず裏の畑の茄子冬瓜とうが小豆あずき人参里芋を始め、井戸脇の葡萄塀の上のなつめ、隣から貰うた梨。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これは『冬芽とうが』とよび、落葉樹らくようじゆではちたあとのえだあひだから、常緑樹じようりよくじゆではそのえだとのあひだぐんで寒氣かんきをも平氣へいきでくゞつてすこしづゝ生長せいちようつゞはるになるときゆう發芽はつがするわけです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
しかるにわが本師釈迦牟尼仏しゃかむにぶつは我の教うる戒法を持つ者は、何処いずくに行くとても凍餓とうがの為に死すということはないとめいせられた。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
河原者かわらもの、待とう。かりにも、松井益太郎のゆくてに現われて、唐瓜とうがの化物を、風呂敷で包んだような、その面ていは、何事だ、解けっ、風呂敷を』
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、呟いていたが、それからまた一丁ばかり堤の上を歩いて行くと、赤松林の向うに緑青色ろくしょういろ唐瓦とうがを置いた棟のった支那風の建物が見えて来た。
しかも『東雅とうが』に幽陰ゆういんところと説明しているのは、あの『古事記』の根堅洲国ねのかたすくにの一段を、まともに読んでみた人の言葉とは思われない。大穴牟遅神おおあなむちのかみの訪問された根の国は、十分に明るかった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大旱に際して聖王湯が自ら責めた事實は史上に著明であり、竇娥とうがが冤に死して暑月に霜を飛ばした事は戲曲の好題となつて居る。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)