“たうなす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
南瓜63.6%
唐茄子27.3%
唐瓜9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南瓜たうなすを、かぼちやとも、勿論もちろん南瓜たうなすともはずみなぼぶら。眞桑まくはを、美濃瓜みのうり奈良漬ならづけにする淺瓜あさうりを、堅瓜かたうり堅瓜かたうりあぢはひよし。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
正岡子規の明治三十一年の歌に『神鳴のわづかに鳴れば唐茄子たうなすの臍とられじと葉隠れて居り』といふのがあつた。
雷談義 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
むね茅葺かやぶき屋根と一つの小さい白壁造の土蔵とがあつて、其後にはけやきの十年ほどつたまばらな林、その周囲には、蕎麦そばや、胡瓜きうり唐瓜たうなすや、玉蜀黍たうもろこしなどを植ゑた畠、なほ近づくと
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
父なる人は折しものこぎりや、鎌や、唐瓜たうなすや、糸屑などの無茶苦茶にちらばつて居る縁側に後向に坐つて、頻りに野菜の種を選分えりわけて居るが、自分を見るや、兼ねて子息むすこからうはさに聞いて居つた身の
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)