“とうなす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐茄子60.6%
南瓜39.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日陰の唐茄子とうなすしなびているごとく、十分に大気に当り、十分に太陽の光線を浴びぬ奴は心身共に柔弱になる。東京の電車に乗ってもそうだ。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
「ねえ旦那。頭に傷がつくかも知れないね。なにぶん頭というものは、唐茄子とうなすぐらいでこぼこのものでがすよ。ヘッヘッヘ」
勉強記 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
南瓜とうなすは黄に煮え砕けてべとべとになりましたが、奥様の好物、早速の御茶菓子代り、小皿に盛りまして、蕗味噌ふきみそと一緒に御部屋へ持って参りました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
第百一 南瓜とうなすプデン は一片の南瓜を湯煮て水を切って裏漉しにしてそれを前のカスターの中へ混ぜて焼きます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)