“てんしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天正65.1%
天象18.6%
転生7.0%
天漿2.3%
天縦2.3%
点鐘2.3%
甜漿2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、もし元亀げんき天正てんしょうの頃の日本人に見せたら、この老神父もまた、定めしかのウルガン伴天連の如く見えたことだらうと思ふわけである。
ハビアン説法 (新字旧仮名) / 神西清(著)
諒闇りょうあんの黒布を瞬く間に全天におおうたり、摩天まてん白銅塔はくどうとうを見る間に築き上げては奈翁なぽれおんの雄図よりも早く微塵みじんに打崩したり、日々眼を新にする雲の幻術げんじゅつ天象てんしょうの変化を、出て見るも好い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
二歩、三歩、五歩、——十歩目に保吉は発見した。あれはポオル・ゴオギャンである。あるいはゴオギャンの転生てんしょうである。今にきっとシャヴルの代りに画筆がひつを握るのに相違ない。
保吉の手帳から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
すると盤には毎夜三更の頃、北斗から降る露が自然にたまります。これを天漿てんしょうとよび、また天甘露てんかんろとなえています。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
燕王父子、天縦てんしょうの豪雄に加うるに、張玉、朱能、丘福等の勇烈をもってす。北軍のち、南軍のついゆる、まことに所以ゆえある也。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
土圭とけい点鐘てんしょうは、ひるを報じていた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
香花こうげを飾って極めて清浄ならしめ、葡萄、甜漿てんしょう酥乳そにゅうかゆを各八器に盛ってて、しかる時八道人ありて汝が供物を食うはず、さて飲食おんじきしおわったら、汝杖を以て上座した者の頭を打ちすみに入れと言え