“じりつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
侍立46.2%
而立30.8%
峙立7.7%
自律7.7%
自立7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのふもとにやや大なる船まりいる。正面に丹左衛門尉基康たんざえもんのじょうもとやすその左右に数名の家来けらいやりをたてて侍立じりつす。その前に俊寛、康頼、成経ひざまずく。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
いつまでもこのようなみじめな暮しを続けていては、わが立派な祖先に対しても申しわけが無い。乃公おれもそろそろ三十、而立じりつの秋だ。よし、ここは、一奮発して、大いなる声名を
竹青 (新字新仮名) / 太宰治(著)
いしみな奇状両岸に羅列す、あるい峙立じりつして柱のごとく、或は折裂せつれつして門のごとく、或は渇驥かっきの間に飲むが如く、或は臥牛がぎゅうの道に横たわる如く、五色ごしき陸離りくりとして相間あいまじわり、しゅんおおむね大小の斧劈ふへき
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
好きな酒にさえ、自律じりつをもって、愛命の戒としたほどであるから、女色、飲食、あらゆることにも、かれの起居はちがっていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
運命うんめい人間にんげんかたちきざめり、境遇けふぐう人間にんげん姿すがたつくれり、不可見の苦繩人間の手足を縛せり、不可聞の魔語人間の耳朶を穿てり、信仰しんこうなきのひと自立じりつなきのひと寛裕かんゆうなきのひと
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)