“侍立”の読み方と例文
読み方割合
じりつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「龍潭の紙燭」は『碧巌集へきがんしゅう』にある話である。徳山がはじめて龍潭に参した時、侍立じりつするほどにいつか夜が更けてしまった。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
そのふもとにやや大なる船まりいる。正面に丹左衛門尉基康たんざえもんのじょうもとやすその左右に数名の家来けらいやりをたてて侍立じりつす。その前に俊寛、康頼、成経ひざまずく。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
と、いわんばかりな顔して侍立じりつしている趙雲子龍ちょううんしりゅうがあり、またその部下三百人があって、かえって、玄徳の守備のほうが、物々しげに見え過ぎていた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)