“しよとく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
所得50.0%
書牘50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところ叔父をぢ意見いけんによると、あの屋敷やしき宗助そうすけ自分じぶん提供ていきようしてつたのだから、たとひ幾何いくらあまらうと、あまつたぶん自分じぶん所得しよとく見傚みなして差支さしつかへない。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
去歳こぞにくらべて長屋ながやもふゑたり、所得しよとくばいにと世間せけんくちより樣子やうすりて、をかしやをかしや、そのやうにばしてものにするぞ、火事くわじ燈明皿とうめうざらよりもものぞかし
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此等の人々の談話、書牘しよとく、その所蔵の文書等に由つて、わたくしは上の一篇の中なる人名等に多少の改刪かいさんを加へた。比較的正確だと認めたものを取つたのである。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
襄曰く吾上に母あり、志業未だ成らず、たとひ死せざるを得ざるも、猶医療を加ふべしと。彼は母の憂へんことを恐れて往復の書牘しよとく必らず自ら筆をること常の如くしたりき。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)