“しゅしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酒色50.0%
酒食12.5%
首飾12.5%
主食12.5%
朱色12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの酔漢よっぱらい丸山本妙寺まるやまほんみょうじ中屋敷に住む人で、元は小出こいで様の御家来であったが、身持みもちが悪く、酒色しゅしょくふけり、折々おり/\抜刀すっぱぬきなどして人をおどかし乱暴を働いて市中しちゅう横行おうぎょうし、或時あるときは料理屋へあがり込み
やっと茶をだしたけれど、ひととおり酒食しゅしょくをさせねばならない告げ人を、まま母なる人がみょうによそよそしているのでどうすることもできない。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
お政はゆめ心地ここちに心ばかりの酒食しゅしょくをととのえてふたりをきょうした。つねはけっして人をそらさぬ人ながら、ただ「どうぞ」といったままほとんど座にたえないさまである。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
三百両は建築のついえを弁ずるにはあまりある金であった。しかし目見めみえに伴う飲醼贈遺いんえんぞうい一切の費は莫大ばくだいであったので、五百はつい豊芥子ほうかいしに託して、おもなる首飾しゅしょく類を売ってこれにてた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
日野屋の資産は兄栄次郎の遊蕩ゆうとうによってかたぶき掛かってはいたが、先代忠兵衛が五百に武家奉公をさせるために為向しむけて置いた首飾しゅしょく、衣服、調度だけでも、人の目を驚かすに足るものがあった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ええッ、花だって。この腹ぺこ時代に、花なんかみても腹のたしになるまいぜ。それとも、主食しゅしょくの代用に花でも食べるつもりかね」
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
全身は真黒で、くちばしだけが朱色しゅしょくに輝いていた。その烏は科学者の方をジロジロと見廻しているようであったが、ッという間もなく液体のなかにもぐってしまった。
科学者と夜店商人 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)