“しきなみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
敷波50.0%
敷浪30.0%
重波10.0%
重浪10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まゆしろ船頭せんどうぐにまかせ、蒔繪まきゑ調度てうどに、待乳山まつちやまかげめて、三日月みかづきせたる風情ふぜい敷波しきなみはないろたつみやこごとし。ひとさけくるへるをりから、ふとちすましたるつゞみゆる。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
少彦名命すくなひこなのみこと熊野くまの御碕みさきから、彼方かなたへ御渡りなされたというのもなつかしいが、伊勢を常世とこよなみ敷浪しきなみする国として、御選びになったという古伝などはとくに殊勝しゅしょうだと思う。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
伊勢が常世とこよの波の重波しきなみ寄する国であったことは、すでに最古の記録にも掲げられているが、それを実証し得た幾つかの事実のなかに、椰子の実もまた一つとしてかぞえられたことを
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これは今日の志州ししゅう磯部いそべ伊雑神宮いぞうじんぐうの地であって、いわゆる常世とこよなみ重浪しきなみするなぎさでもあった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)