“御碕”の読み方と例文
読み方割合
みさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その気ぶりもなかったのは、大社の孝時たかとき、日ノ御碕みさき検校けんぎょう、鰐淵寺の頼源らいげんなどの下に不気味な宮方同心の層があるのを知っていたせいであろう。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
少彦名命すくなひこなのみこと熊野くまの御碕みさきから、彼方かなたへ御渡りなされたというのもなつかしいが、伊勢を常世とこよなみ敷浪しきなみする国として、御選びになったという古伝などはとくに殊勝しゅしょうだと思う。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
くがには、鰐淵寺わにぶちでらをはじめ、日ノ御碕みさきの神職土屋一族、大社の国造孝時くにのみやつこたかときなどの宮方。——また、はるかにはかの伯耆ほうき大山だいせんが我をさしまねくかのごときすがただ。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)