“さきだち”の漢字の書き方と例文
語句割合
先立100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寛永十八年妙解院殿存じ寄らざる御病気にて、御父上に先立さきだち、御卒去遊ばされ、当代肥後守殿光尚ひごのかみどのみつひさ公の御代みよと相成り候。同年九月二日には父弥五右衛門景一死去いたし候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
殺さば罪科ざいくわのがるところもなければいき憂恥うきはぢさらさんより其の場を去ず自害じがいして相果て申せば先立さきだちまする不孝はお許し下されかしと今死る身を氣丈きぢやう女兒むすめ筆の前後少もみだれず一一什しじふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いろ淺黒あさぐろ面長おもながで、ひんいといふではいか、おまへ親方おやかたかわりにおともまをすこともある、おがんだことるかとへば、だん格子戸かうしどすゞおとがするとぼつちやんが先立さきだちして
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)