“ごくあく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
極悪81.8%
極惡18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敵を極悪ごくあくに宣伝しなければならない。第三者の同情を引かなければならない! 彼はこれをよく知っていた。……
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
おそろしい顔だ、太い鉄鎖てっさでつながれている囚人だ。極悪ごくあくの人間なのであろう。なんというおそろしいことだ。
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
我は極惡ごくあくなるローマニアの魂と共に汝等のひとりそのおこなひによりて魂すでにコチートにひたり 一五四—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
御取上げあるは片手打の御捌おさばきといひはてぬにだまれ憑司おのれ極惡ごくあく罪人つみんどとして公儀こうぎ裁判さいばん片手打かたてうちとは何事ぞ其方が悴昌次郎は傳吉が留守中るすちう不義致し居しだん重々ぢう/\不屆なるを傳吉は其れを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あくまであざむく長庵が佞辯ねいべん奸智かんち極惡ごくあくたとふるに物なしと後にぞ思ひ知られけり十兵衞はあに長庵がたくみのありとは少しも知らず然樣さやうならば頂戴いたゞきますとおのれが出たる三兩を再び胴卷どうまきの金と一しよ仕舞込しまひこむ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まぬかれ而して文右衞門へ言懸いひがかりし百兩は何所までも申張てかれかぶおのれは其儘そのまゝぬく/\と油屋に居る了簡れうけんなり然れば半四郎長兵衞長八の三人が大橋文右衞門の爲に證人しようにんとなりて奉行所へ訴へ出し事は神ならぬ身のゆめにも知らず是天罰てんばつの然らしむる所にして久兵衞が極惡ごくあく露顯ろけんの小口とこそは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)