極惡ごくあく)” の例文
新字:極悪
我は極惡ごくあくなるローマニアの魂と共に汝等のひとりそのおこなひによりて魂すでにコチートにひたり 一五四—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
御取上げあるは片手打の御捌おさばきといひはてぬにだまれ憑司おのれ極惡ごくあく罪人つみんどとして公儀こうぎ裁判さいばん片手打かたてうちとは何事ぞ其方が悴昌次郎は傳吉が留守中るすちう不義致し居しだん重々ぢう/\不屆なるを傳吉は其れを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あくまであざむく長庵が佞辯ねいべん奸智かんち極惡ごくあくたとふるに物なしと後にぞ思ひ知られけり十兵衞はあに長庵がたくみのありとは少しも知らず然樣さやうならば頂戴いたゞきますとおのれが出たる三兩を再び胴卷どうまきの金と一しよ仕舞込しまひこむ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まぬかれ而して文右衞門へ言懸いひがかりし百兩は何所までも申張てかれかぶおのれは其儘そのまゝぬく/\と油屋に居る了簡れうけんなり然れば半四郎長兵衞長八の三人が大橋文右衞門の爲に證人しようにんとなりて奉行所へ訴へ出し事は神ならぬ身のゆめにも知らず是天罰てんばつの然らしむる所にして久兵衞が極惡ごくあく露顯ろけんの小口とこそは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)