“ごかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
誤解57.1%
沙蚕10.7%
五階7.1%
五会7.1%
誤怪7.1%
五戒3.6%
呉会3.6%
碁会3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんでも、小学校四年生の父が、受けもちの先生に誤解ごかいされたことをおこって、級友をそそのかして一日ストをやったというのだ。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
さて、小出し桶に受取りし餌を摘み取り、糸女、沙蚕ごかい三十筋ばかりと、袋餌数筋を刺す。
大利根の大物釣 (新字新仮名) / 石井研堂(著)
こゑこもつてそらひゞくか、天井てんじやううへ——五階ごかいのあたりで、多人数たにんずうのわや/\ものこゑきながら、積日せきじつ辛労しんらう安心あんしんした気抜きぬけの所為せゐで、そのまゝ前後不覚ぜんごふかくつた。……
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
例えば日本橋筋四丁目の五会ごかいという古物露天店の集団で足袋のコハゼの片一方だけを売っているのを見ると、何かしら大阪の哀れな故郷を感ずるのである。
大阪発見 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
その第一は、人為的妖怪すなわち偽怪ぎかいにして、人の偽造したるものをいい、第二は、偶然的妖怪すなわち誤怪ごかいにして、偶然誤りて、妖怪にあらざるものを妖怪と認めたるものをいうのである。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
身は、大納言だいなごん藤原道綱ふじわらみちつなの子と生れて、天台座主慈恵てんだいざすじえ大僧正の弟子でしとなったが、三業さんごうしゅうせず、五戒ごかいも持した事はない。
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
なるほど、荊州は江漢の地に面し、東は呉会ごかいに連なり、西は巴蜀はしょくへ通じ、南は海隅かいぐうに接し、兵糧は山のごとく積み、精兵数十万と聞く。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
種畜場しゅちくじょう近郷きんごうの農家から、牛がすこしわるいからきてくれの、碁会ごかいをやるからきてくれのとしきりにいうてきたけれど、いっさい村落そんらくへでなかった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)