“はきちが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
穿違50.0%
誤解50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女は狡猾な鳩のやうなもので、男がうつかり掌面てのひらゆるめると、直ぐぱた/\と飛び出す。そしてそれを男の油断からだとは思はないで、自分に羽があるからだと穿違はきちがへる。
と叫んで、そつと司会者に訊くと、弁士が弔演説をしてゐる男は、今は課長に昇進して、亡くなつた男がその後釜あとがますわつてゐたのを雄弁家がつい早飲込みにその男だと穿違はきちがへてしまつたのだ。
武蔵は女が隠し男にふみとでも誤解はきちがへたものか、激しい嫉妬で顔は蟹のやうに真紅まつかになつた。そしていきなり女を手打にして腸のなかからその反古を引張り出した。