“ごか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呉下37.5%
五個25.0%
五箇12.5%
吾家12.5%
五加12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日に至るまでこれを思考することができなかったとすれば、おそらくは死に至るまで、わたくしは依然として呉下ごか旧阿蒙きゅうあもうたるに過ぎぬであろう。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
五個ごかまでくれば石下いしげへの半分道でこゝからは野路ばかりになる、常に行き馴れた間道なのである、村のなかでは暗かツたのが野らへ出ると明るくなツた、夕燒はもう殆んどあともなくなツて
月見の夕 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
来年は飛騨白川から裏日本の平家部落や、また有名な九州五箇ごかしょうだの椎葉しいばなどへも行ってみるつもりである。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして九重くじゅうを経、五箇ごかしょう椎葉しいば方面などへ、分布して行ったにちがいない。あるいは、北九州へ逃げ上がった友軍や肉親のたれかれを探して、果てなくさまよい歩いたかもしれない。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
抛下はうかす、吾家ごかの骨董羹。今日こんにちきつし得て珍重ちんちようならば、明日みやうにち厠上しじやうに瑞光あらん。糞中の舎利しやり大家たいかよ。(五月三十日)
吾家ごか吹毛剣すゐまうけん単于ぜんう千金にあがなひ、妖精太陰たいいんに泣く。一道の寒光、君看取せよ。(三月三日)
籃藍は相通さうつうである。第三にはへいがある。平は萍と通ずる。第四には滑石くわつせきがある。第五に薄荷はくかがある。第六に蒨草せんさうがある。洗蒨は相通である。第七に五加ごかがある。五加と吾家とは音通である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)