五個ごか)” の例文
現に誰も知っている一例を挙げれば、肥後ひごの山奥にある五個ごかしょうです。壇の浦でほろびた平家の残党はの山奥に身を隠して、其後そのご何百年の間、世間には知られずに別天地を作っていました。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
五個ごかまでくれば石下いしげへの半分道でこゝからは野路ばかりになる、常に行き馴れた間道なのである、村のなかでは暗かツたのが野らへ出ると明るくなツた、夕燒はもう殆んどあともなくなツて
月見の夕 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)