“わがいへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
我家80.0%
吾家20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶の間を通つた時、やつぱり我家わがいへと云ふものは嬉しい処であるとこんな気分に鏡子はなつた。もう余程影の薄いものになつて居たやうなあるものが、実はさうでもない事が分つて来たのである。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
野に見つつしづかなりける我家わがいへや上のてすりに毛布干したる
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
彼は三十分と立たないうちに、吾家わがいへ門前もんぜんた。けれどももんくゞる気がしなかつた。かれは高いほしいたゞいて、しづかな屋敷町やしきまちをぐる/\徘徊した。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
でてはさすがにつかれて日暮に帰り来にける貫一は、彼の常として、吾家わがいへながら人気無き居間の内を、旅の木蔭にもやすらへる想しつつ、やや興冷めて坐りもらず、物の悲きゆふべことひとりの感じゐれば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)