“こじゅうと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小姑69.6%
小舅17.4%
兄公4.3%
兄公女公4.3%
4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お千代はそれほど力になる話相手ではないが悪気わるぎのない親切な女であるから、よめ小姑こじゅうとの仲でも二人は仲よくしている。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
御方おかたですし、外には、門野は一人子だものですから、小舅こじゅうとなどもなく、却て気抜けのする位、御嫁さんなんて気苦労のらぬものだと思われたのでございました。
人でなしの恋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一 兄公こじゅうと女公こじゅうとめは夫の兄弟なれば敬ふ可し。夫の親類にそしられにくまるれば舅姑の心にそむきて我身の為にはよろしからず。睦敷むつまじくすれば嫜の心にも協う。又あいよめを親み睦敷すべし。殊更夫のあにあによめあつくうやまふべし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
娘を人の家に嫁せしめて舅姑の機嫌に心配あり、兄公女公こじゅうと親類の附合も面倒なり、幸に是等は円く治まるとしても、肝心の夫こそ掛念けねん至極の相手なれ。
新女大学 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一 下女を使つかうに心をもちうべし。言甲斐いいがいなき下﨟げろうならわあしくて知恵なく、心奸敷かしましくものいうことさがなし。夫のこと舅姑こじゅうとのことなど我心に合ぬ事あれば猥にそしきかせて、それを却て君の為と思へり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)