“くわぶん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寡聞71.4%
過分28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西洋に女子の紅潮こうてうを歌へる詩ありや否や、寡聞くわぶんにしていまだ之を知らず。支那には宮掖閨閤きゆうえきけいかふの詩中、まれに月経を歌へるものあり。王建わうけん宮詞きゆうしいはく、「密奏君王知入月くんわうにみつそうしつきにいるをしる喚人相伴洗裙裾ひとをよんであひともなつてくんきよをあらふ
予の寡聞くわぶんを以てしても、甲教師は超人哲学の紹介を試みたが為に、文部当局の忌諱きゐれたとか聞いた。乙教師は恋愛問題の創作にふけつたが為に、陸軍当局の譴責けんせきかうむつたさうである。
入社の辞 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かくの如く山伏にはむづかしき事の御座候よし兼て師匠ししやうより聞及び候に私事は未だ若年じやくねんにて師匠の跡目あとめ相續の儀は過分くわぶんの儀なれば修驗のはふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
就而は過分くわぶん之重任を受候も、畢竟亡父御こん情を以、莫大ばくだい之金子拜借を得、是が爲に多くの子供を生育いたし候故に而、全右之御かげを以活動くわつどうを得候次第、折々亡父よりも申聞かせ候儀に而
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
きゝ不審いぶかしとは思へ共にもかくにもあらそふも詮方せんかたなし勿論もちろん昨日きのふ駕籠賃かごちんはまだ受取うけとらず今日一所にもらふ筈なりしが早立しとなれば是非ぜひもなし過分くわぶんなれど此小袖は昨日の駕籠賃のかたに預りおくべしと善六は駕籠を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)