“かぶん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寡聞75.0%
過分16.7%
下聞4.2%
花文4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世間に所謂女学生徒などが、自から浅学寡聞かぶんを忘れて、差出がましく口を開いて人に笑わるゝが如きは、我輩の取らざる所なり。
新女大学 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「身は河内の一小武門。足利殿といえば天下の武家中の名門。さるを、そのようなお人よりの知遇ちぐうは身に余る過分かぶんなれどと、仰せられての上のことで」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それはそれとして正岡君のごときは孔子のいわゆる下聞かぶんを恥じず下学かがくして上達すてきの人でごく低い程度から始めて、徐々に高処にじ、ついにその絶頂に達し、ひとみを四顧に放ち
子規と和歌 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
魁岸かいがん勇偉、膂力りょりょく絶倫、満身の花文かぶん、人を驚かして自ら異にす。太祖に従って、出入離れず。かつて太祖にしたがって出でし時、巨舟きょしゅうすなこうして動かず。成すなわち便舟を負いて行きしことあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)