“きずゐ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:キズヰ
語句割合
氣隨100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうも私にはその氣が知れない。矢張りそんなところが西洋人なんだらうなあ、と思ふ。——そこへ行くとプルウストはいい。實に氣隨きずゐ氣ままだ。
日付のない日記 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
いよいよむねわるくくらしくおもひ、しかるべきえんにもつけず生殺なまごろしにして、他處目よそめばかりは何處どこまでも我儘わがまヽらしき氣隨きずゐものにて、其長そのながした父君ちヽぎみをもみしか
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つれては向島兩國淺草吉原或は芝神明しばしんめい愛宕あたご又は目黒不動と神社佛閣名所舊跡等を見物して歩行あるき氣隨きずゐ氣儘きまゝ日々にち/\さけ而已のみ多くのみ凡そ十四五日も逗留せしが後藤は萬事心を付新藤夫婦を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞しめししからば予は太守光貞卿の子とやとおほせありしがそれよりは將監が申事も御用おんもちゐなくことほか我儘わがまゝ氣隨きずゐに成せ給へりある日書院しよゐんの上段に着座ちやくざまし/\て將監々々/\/\よばせ給ふこゑきこえければ將監大いにおどろき何者なるや萬一もし太守たいしゆの御出にもと不審ふしんながらふすま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)