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きうじん
惟ふに、
描ける
美人は、
活ける
醜女よりも
可也。
傳へ
聞く、
漢の
武帝の
宮人麗娟、
年はじめて十四。
玉の
膚艷やかにして
皓く、
且つ
澤ふ。
司馬相如が
妻、
卓文君は、
眉を
畫きて
翠なること
恰も
遠山の
霞める
如し、
名づけて
遠山の
眉と
云ふ。
魏の
武帝の
宮人は
眉を
調ふるに
青黛を
以つてす、いづれも
粧ふに
不可とせず。
仇人、馬に
騎り
魚貫して過ぐ