“がほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雅邦43.8%
画舫25.0%
我法6.3%
峨峰6.3%
瓦崩6.3%
画報6.3%
画方6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
橋本雅邦がほう川端玉章かわばたぎょくしょう、狩野友信とものぶ結城正明ゆうきまさあきなどいう先生方が絵画の方を受け持たれ、木彫は竹内久一先生、それから私が這入ってその方をやっておった。
ゆるやかに流れる大同江の水上に、画舫がほうがいくつも浮いている。牡丹台の岸にれんげが咲き始めた。
淡紫裳 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
彼のその負け目に似た自覚というのは、柳生流とか吉岡流とかいう正法な剣に向ってみると、自分の剣がいかに野育ちの型も理もない我法がほうであるかがよく分ることだった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼のひそかに自負している我法がほうも野人ぶりも振舞えなかった。こんなはずはないと思うくらい、こよいのひじは伸びてゆかない。じっと、保守的に構えを持っているのが呼吸いっぱいであった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
峨峰がほう嶮山けんざんかこまれた大湖たいこだから、時々とき/″\さつきりおそふと、このんでるのが、方角はうがくまよふうちにはねよわつて、みづちることいてゐた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
紛乱ふんらんはいよいよ紛乱を見るであろう。漢室四百年の末期相まっきそうはようやくここに瓦崩がほうのひびきをたてたのである。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは、普仏戦争ふふつせんそう画報がほうでありました。いっしょに、このたおじいさんは、いいました。もとより、おじいさんもわかかったのです。
おばあさんとツェッペリン (新字新仮名) / 小川未明(著)
僕はこの絵を見てなかなか旨いと思った。旨いと思ったのはその画方がほうにあったが、今はその筋書が頭に浮んで来ている。僕はその絵のことを思い出してしばらく思に耽っていた。
ドナウ源流行 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)