“かずかぎり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
数限60.0%
數限40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遥か奥のかたには、葉のやや枯れかかった葡萄棚ぶどうだなが、影をさかしまにうつして、此処ここもおなじ溜池ためいけで、門のあたりから間近な橋へかけて、透間すきまもなく乱杭らんぐいを打って、数限かずかぎりもない材木を水のままにひたしてあるが
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石疊いしだたみ穿下ほりおろした合目あはせめには、のあたりにさんするなんとかいふかに甲良かふら黄色きいろで、あしあかい、ちひさなのが數限かずかぎりなくむらがつてうごいてる。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
數限かずかぎりもない材木ざいもくみづのまゝにひたしてあるが、彼處かしこへ五ほん此處こゝへ六ぽん流寄ながれよつたかたちはんしたごとく、みな三方さんぱうからみつツにかたまつて、みづ三角形さんかくけい區切くぎつた、あたりはひろく、一面いちめん早苗田さなへだのやうである。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)