“かいとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戒刀46.2%
怪盗15.4%
会頭7.7%
怪塔7.7%
海東7.7%
海濤7.7%
海頭7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清正は香染こうぞめの法衣ころもに隠した戒刀かいとうつかへ手をかけた。倭国わこくわざわいになるものは芽生めばえのうちに除こうと思ったのである。しかし行長は嘲笑あざわらいながら、清正の手を押しとどめた。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
十五人なら十五人に会頭かいとう一人ひとりあって、その会読するのをきいて居て、出来不出来によっ白玉しろだまを附けたり黒玉くろだまを付けたりすると云う趣向で
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
さて塾長になったからといって、元来の塾風で塾長に何も権力のあるではなし、ただ塾中一番むずかしい原書を会読かいどくするときその会頭かいとうを勤めるくらいのことで、同窓生の交際つきあいに少しも軽重けいじゅうはない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「密封ゆえ、宛名は封の下にしるしておいたが、海東かいとう郡の蜂須賀はちすか村までだ」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今や海濤かいとうを踏んで隣家の如く互いに往来したる、西南群島もしくは葡萄牙ポルトガル西班牙スペイン英吉利イギリス等は、星界よりも遠く、日に相交渉するは、その咫尺しせき相接する隣藩のみ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
一曲かぜひるがへりて、海頭かいとうに満つ
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)