“おれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御礼50.0%
御禮50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若者の所へはお婆様が自分で御礼おれいかれました。そして何か御礼の心でお婆様が持ってかれたものをその人は何んといっても受取らなかったそうです。
溺れかけた兄妹 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ただ私の覚えて居るのは安政六年の冬、米国行の前、ある人に金銀の話をして、翌年夏、帰国して見れば、その人がおおいに利益を得た様子で、御礼おれいに進上するといっ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
……張合はりあひのないれい寢坊ねばう朝飯あさめしましたあとだから、午前ごぜん十時半頃じふじはんごろだとおもふ……どん/\と色氣いろけなく二階にかいあがつて、やあ、いゝお天氣てんきだ、難有ありがたい、と御禮おれいひたいほどの心持こゝろもち
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
申さねば御渡し下されぬとなら是非ぜひもなしと涙にむせぶ有樣如何にも實情じつじやうに見えければ九助は感じ扨々御前は孝心あつき御人故のこらずわたして進ぜませうと財布さいふまゝ渡せしにぞ彼の者大いによろこび全く御かげにて老母の療治れうぢも出來ますと押戴おしいたゞき/\なほとほからず御禮おれいに上りますが少しも早く母へ見せ悦ばせ度存じますと叮嚀ていねいに禮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)