“おきつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オキツ
語句割合
興津76.3%
奧津7.9%
置注5.3%
奥津2.6%
息津2.6%
沖津2.6%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿やどじつとしてゐるのは、なほ退屈たいくつであつた。宗助そうすけ匆々そう/\また宿やど浴衣ゆかたてゝ、しぼりの三尺さんじやくとも欄干らんかんけて、興津おきつつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
奧津おきつ潮騷しほざゐすべりゆくふなばた近くむれつどふ。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
でも、置注おきつぎで、互に数杯。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
須佐之男命が古代の民族の為めに、まきの木を以て奥津おきつ棄戸すたへ将臥もちふさむそなへ——即ち棺箱を造ることをおしえたとあるが、それが事実であるか否かは容易に判然せぬ。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
駿河国府(静岡)を立って、息津おきつ蒲原かんばらと来るのだが、その蒲原まで来るあいだに田児浦がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
泉鏡花さんの「辰巳巷談たつみこうだん」に出てくる沖津おきつのような、江戸ッ子で歯ぎれのよい、女でも良いものばかりをあつらえられて納めようというお〆さんが、自分の吐いた煙のなかで
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
おきつ潮騒しほざゐすべりゆくふなばた近くむれつどふ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)