“しづく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シヅク
語句割合
82.7%
14.4%
志筑1.0%
1.0%
点滴1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と一と通り詮索して見ましたが、酒はしづくも殘さなかつたさうで、徳利や猪口は勿論綺麗に洗つて何んの手掛りも殘つては居ません。
しづくだに震ひ動かずしてわが身に殘る血はあらじ、昔の焔の名殘をば我今知るとヴィルジリオにいはんとせしに 四六—四八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
けれども川の中流右岸に、志筑しづくという村が儼存げんぞんしているので、この川が古の信筑川であることが推定される。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
春にいたりえだにつもりし雪まづとけて葉をいださぬ木の森をなしたるに、滝の水烟すゐゑんえだうるほひしがしづくとなり氷柱つらゝとなりて玉簾たまのすだれをかけめぐらしたるやうなるは、これも又たぐふべきものなし。
これはまた酷い事、屋根半分はもうとうに風に奪られて見るさへ気の毒な親子三人の有様、隅の方にかたまり合ふて天井より落ち来る点滴しづく飛沫しぶき古筵ふるござで僅にけ居る始末に
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)