“うの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鵜呑80.0%
宇乃8.0%
宇野4.0%
卯之2.0%
己奴2.0%
菟野2.0%
鵜野2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ましてそれを、(そうであろう)を(そうであった)にして、鵜呑うのみにしてしまって、冷罵れいばするのはあまりの呵責かしゃくではあるまいか。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
帯刀たてわきは話しをやめて、じっと宇乃うのの横顔を見まもった。彼は原田家の嗣子で、年は十七歳になる。父の甲斐には似ていない、おそらく母親似なのであろう。
宇野うの(捺印した舵手だしゅ)、小倉、貴様らも同意した、捺印したんだな。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
兄弟分に知らせなけりゃアいけない! ……これこれ文三前へ出な。お前は東へ飛んで行くがいい。橋場の卯之うのさんが野郎どもをつれて、そっちを固めていなさるはずだ。で、大将にこういってくれ。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
畜生ちきしやうつちはれんの口惜くやしけりや、口惜くやしいちつてはうがえゝ、原因もとはつちへば己奴うの手出てだしすんのがりいんだから」とひくしかするどかれつぶやいて、すゝきいたやうにくちをぎつとぢてしまつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
中日賣の命の御子、の荒田の郎女、次に大雀おほさざきの命、次に根鳥ねとりの命三柱。弟日賣の命の御子、阿部の郎女、次に阿貝知あはぢ三腹みはらの郎女、次に木の菟野うのの郎女、次に三野みのの郎女五柱。
顔色あおく二重ひとみ、り下げ髪を肩にかけ、法眼袴ほうげんばかまをはいたのは、館のあるじ由井正雪、もう一人は門下の鵜野うの九郎右衛門、足音を忍んでシトシトと歩く。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)