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宇乃
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うの
ふりがな文庫
“
宇乃
(
うの
)” の例文
こう云って、慶月院は、
宇乃
(
うの
)
さん、と呼んだ。静かであるがよく徹る声で、返辞が聞え、まもなく、茶の間に通ずる
襖
(
ふすま
)
をあけて、宇乃が顔をみせた。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
帯刀
(
たてわき
)
は話しをやめて、じっと
宇乃
(
うの
)
の横顔を見まもった。彼は原田家の嗣子で、年は十七歳になる。父の甲斐には似ていない、おそらく母親似なのであろう。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
畑は
納戸
(
なんど
)
役(禄高不明)で夫婦の間に
宇乃
(
うの
)
という十三歳の娘と、虎之助という六歳の男子があった。訪問者と聞いたとき、畑はふと不吉な予感におそわれた。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
水を満たした
手桶
(
ておけ
)
を脇に置き、手拭を持って、
宇乃
(
うの
)
は立ったまま、慶月院が
薙力
(
なぎなた
)
を振るのを眺めていた。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
丹三郎がさきに知らせたからだろう、
宇乃
(
うの
)
も虎之助も、着替えをして待っていた。虎之助は夜具の上に坐り、小さな膝をきちんとそろえて、姉といっしょに挨拶をした。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
その朝、——
宇乃
(
うの
)
は丹三郎に呼ばれて、これから良源院へゆくのだ、ということを聞かされた。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
居間には行燈がついていて、その脇のところで
宇乃
(
うの
)
が、甲斐の着替えを
揃
(
そろ
)
えていた。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
宇乃
(
うの
)
をたのむと書いて、甲斐は筆を置き、読み返してから、それを巻いて封じた。
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
芝の良源院の方丈で、住職の玄察が
宇乃
(
うの
)
と話していた。宇乃は三日まえに来た。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「江戸から
宇乃
(
うの
)
と申す少女がまいりました」
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
宇
常用漢字
小6
部首:⼧
6画
乃
漢検準1級
部首:⼃
2画
“宇乃”で始まる語句
宇乃治比古命