“いんぺい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隠蔽91.3%
陰平4.3%
隱蔽2.2%
陰蔽2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もはや、自分の正体を完全に隠蔽いんぺいし得たのではあるまいか、とほっとしかけた矢先に、自分は実に意外にも背後から突き刺されました。
人間失格 (新字新仮名) / 太宰治(著)
後事の多くは汝に託しておくぞよ。この世で汝に会うたのは、倖せの一つであった。蜀の国は、諸道とも天嶮てんけん、われしとても、守るに憂いはない。ただ陰平いんぺいの一道には弱点がある。仔細に備えて国の破れを
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれえずあるものさがすやうなしか隱蔽いんぺいした心裏しんりあるものられまいといふやうな、不見目みじめ容貌ようばう村落むらうちさら必要ひつえうやうやげんじてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次かんじ假令たとひ什麽どんなことがあつてもまのあた卯平うへいむかつて一ごんでもつぶやいたことがないのみでなく、只管ひたすらあるもの隱蔽いんぺいしようとするやうな恐怖きようふ状態じやうたいあらはしてながら
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
披瀝ひらいてそれを陰蔽いんぺいするのにはあまりにかれ放心うつかりとさせたのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)