“いのすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伊之助66.7%
猪之助22.2%
亥之助11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長「え、伊之助いのすけさんと云う一人子息ひとりむすこい若旦那でさア、若旦那に済みません事でもございますか」
忠利の許しを得て殉死した十八人のほかに、阿部弥一右衛門通信みちのぶというものがあった。初めは明石氏あかしうじで、幼名を猪之助いのすけといった。はやくから忠利の側近そばちかく仕えて、千百石余の身分になっている。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
もう/\退けてるにはおよびません、身分みぶんなんであらうがちゝもあるはゝもある、としはゆかねど亥之助いのすけといふおとゝもあればそのやうなかにじつとしてるにはおよばぬこと
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたしはこれから内職ないしよくなりなんなりして亥之助いのすけ片腕かたうでにもなられるやうこゝろがけますほどに、一生いつしやう一人ひとりいてくださりませとわつとこゑたてるをかみしめる襦袢じゆばんそで墨繪すみゑたけ紫竹しちくいろにやいづるとあはれなり。
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)