亥之助いのすけ)” の例文
もう/\退けてるにはおよびません、身分みぶんなんであらうがちゝもあるはゝもある、としはゆかねど亥之助いのすけといふおとゝもあればそのやうなかにじつとしてるにはおよばぬこと
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたしはこれから内職ないしよくなりなんなりして亥之助いのすけ片腕かたうでにもなられるやうこゝろがけますほどに、一生いつしやう一人ひとりいてくださりませとわつとこゑたてるをかみしめる襦袢じゆばんそで墨繪すみゑたけ紫竹しちくいろにやいづるとあはれなり。
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)