“猪之助”の読み方と例文
読み方割合
いのすけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巴里に六年居たと云う洋画家別所猪之助いのすけ氏夫人に、週に三回で拾円と云う特別に安い月謝で教えて貰っていたので、彼女はほとんど毎日、昼間は家にいることがなかった。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
忠利の許しを得て殉死した十八人のほかに、阿部弥一右衛門通信みちのぶというものがあった。初めは明石氏あかしうじで、幼名を猪之助いのすけといった。はやくから忠利の側近そばちかく仕えて、千百石余の身分になっている。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)